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Windows黎明期(1990年代前半)

2014.10.02
開発者News

今も世界のパソコンのOS 市場で圧倒的なシェアを持つ 、マイクロソフト社のWindowsの初期の話をします。

Windowsの初代バージョンは1.0でした(1985年発売)。それまでは、マイクロソフト社が販売するMS-DOSが業界標準となっていました。

MS-DOSはご存じの通り、コマンドをキーボードから入力するだけでした。これをマイクロソフト社が、GUI環境のOSとして最初に開発したのが、Windows 1.0でした。

これよりWindowsシリーズが始まり、最初に世界的に有名 になったバージョンが3.1でした(1992年発売)。

このWindows3.1はGUI機能(Graphical User Interface。画面表示に画像やアイコンを多用し、マウスを使って対話的に作業を行う方式)を持ち、さらにマルチタスク処理(multitasking。1台で同時に複数の処理を並行して行う機能)を備えたものでした。

このGUI機能とマルチタスク機能はWindowsが最初に開発したと思われている方が多いかもしれませんが、実際にはIBMがマイクロソフトと共同で開発したOS/2 でした。OS/2とは Operating System/2。MS-DOSの後継としてパソコン用に開発されたOS。「2」は次世代のという意味だったそうです。

私はこのOS/2が搭載された富士通社のパソコン(FMR-70HD)を仕事で使ったことがありました。
同時にマルチでアプリが実行された事もさることながら、それまでキーボードでしか操作できなかったものが マウスを 使えたり、ファイルをツリー構造で参照できたり、その先進性にはただただ感動するばかりでした(今では当たり前ですが)。

マイクロソフトはその後、OS/2の開発から撤退、IBMとマイクロソフトはそれぞれ独自の道を歩み、マイクロソフトがWindows3.1、95、98を出して、次々と勝利をおさめ、今日の栄光を築き上げました。

ちなみにWindows3.1はインストールソフトが3.5インチフロッピィディスク14枚でした。たった20MB程度の容量で動作したOS上でWordやExcelのソフトを使っていました。

ついこの間、Windows8が出たと思っていたら、先日Windows10が発表されましたね。Windows10はスタートメニューが復活しました。スタートメニューはWindows7までありましたが、前バージョンのWindows8で無くなりました。やはり、ユーザーから非常に不満が高かったので、復活させたのでしょう。

IT技術は大きく進歩しましたが、使い方は今でもあまり変わっていない気がします。

皆さん、如何でしたか?次回はインターネットが普及し始めた頃のお話しをします。

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