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映画「アンドリューNDR114」

2014.11.14
開発者News

数あるロボット映画の中でも、個人的に大好きな「アンドリューNDR114」を紹介します。今年亡くなられたロビン・ウィリアムズ氏が、人間になることを夢見るロボット・アンドリューを演じており、「人間らしさ」や「死」がテーマになっています。

家事手伝い・子育て用にアンドリューを購入した家族は長い年月を経て寿命を迎えますが、アンドリューは不死身な為、愛する人との別れを沢山経験します。別れは辛く悲しい感情ですが、現実に人工知能(AI)が悲しみや苦しみを感じる事は可能なのでしょうか?

人間の脳内では体の痛みと心の痛みは同様に処理されているそうで、痛みを感じる条件と痛みのレベルを判断する事で、理論的には可能です。
問題はどこまで痛みを感じる条件を登録出来るかという事ですが、手作業で条件をマスター登録するには限界がありますので、AIが初めて経験する事に対して「痛い事である」と判断し、学習するアルゴリズムが必要です。

現代のAIでは、集めた情報を客観的に関連付ける所までしか出来ませんが、初めての失恋で心が痛むというアルゴリズムが解明されれば、ロボットが恋をしたりストレスを発散させる為に愚痴をこぼしたり、より人間らしいロボットを生み出す事は可能です。見た目に関しても、大阪大学の石黒浩教授が「人間そっくりなロボット」の研究を進めており、映画やアニメの世界に近づいています。

「結婚してみたら相手がロボットだったよ。」「あるある。」
という会話が聞こえてきそうですし、人間ロボット雇用機会均等法が生まれるかもしれませんが、未来の話は鬼が笑いますので、今回はここまで。

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